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上手なノートの取り方 by三軒茶屋 塾 武田塾

日本初!「授業をしない」世田谷区の塾、武田塾三軒茶屋校です!

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■ ためになるノートの取り方・書き方

「きれいなノートのとりかた」について書いた本やHPがたくさんありますね。 それぞれの内容が、それぞれの人の経験や考えを元につづられています。 どれが正しいのか、役に立つのかはわかりません。 実際に実行する側が、自分に合ったものを選ぶ事が大切なのかなと思います。 私の考える最小限の大切な点は四つあります。 1、余白を残す 2、日付とページ番号をいれる 3、常に追記する 4、何度も見る これら四つを念頭にノートをつくると、きちんと体系づけて勉強内容を頭に定着できるんじゃないかと思います。 ■ 余白について ノートを取るときは余白をいれましょう。 右のページ全部を空けておくのでもかまいません。 一見、隙間なく整然と書いてある方がきれいでいいノートのように見えるかもしれません。 しかし、そもそもノートはきれいなだけではいけないのです。 あることを記憶に定着させるには、情報があまりにも少ないとかえって定着しないものだと思っています。 人が記憶を呼び起こすときというのは、たいてい連想からするものだと思いますが、そのような連想をするには、記憶を引っ張り出す付箋がないとできないからです。 そういう、「引っ張り出す付箋」となるような情報を後から追記するために余白が必要なのです。 すこし前に、東大生のノートはきれいだ、とかいう本が話題に上ったこともありました。 その本を見てみると、この「きれい」は第三者が見てもきちんとまとまっている、という意味のようでした。 確かに、見た目がきれいなほうが読みやすいので、いいかもしれません。 でも、ノートを取る意味から考えると、見た目がきれいなことはあまり重要ではないと思います。もちろん、きれいなのが悪いわけではありませんが・・。 ノートを取る意味というのは、授業で話された内容だったり、勉強すべきことを頭に入れるためのツールを作る、というところにあると思います。 そうであれば、見た目がきれいかどうかは重要ではなく、要はきちんと記憶に定着できればよいのです。 極論をすれば、汚くてもいいのです。 汚いがゆえに、「たしか、あのときに先生の書くスピードが速くて、書き殴ったよな・・・」という感じで思い出せるかもしれないからです。こういうことを思い出す一助となるかもしれないのが、余白に追記した部分だったりするかもしれないのです。 余白が必要なのは、修正やまとめのためだけではありません。 余白がないと追記やコメントができないのです。 一つの項目について記録した後に、もう一度ノートの同じ箇所を見たときに、「ノートに書いてあることがわからない」とか、「こういう考え方もあるんじゃないか」といった不明点や疑問が出てきたときにも、追記するのです。 そうすると、重層的にアイディアを重ねることにもなります。 人間は情報が豊富なときに、記憶にたくさんの付箋がついて、記憶を容易にする、もしくは、記憶から表現叙述をするのを助けるのだと私は考えています。 情報の網の目が広いほうが想起しやすくなるということです。 自分の経験に基づいたアイディアや知識の方が様々な連想を広げてくれるので、身体化しやすいのです。 なので、ノートに結論のみ書いてあったり、要点だけまとめてあるだけでは、記憶に定着しにくいと思います。 大学や会社では、PCを使っている人が多いですが、手書きのノートはこの点において強みがあるでしょう。 中高生でも、家ではパソコンで勉強している人もいるかもしれませんが、個人的には、手書きで記録して、それに何度も繰り返し追記をして、何度も読み返すことが知識を広げることにつながると思います。 ■ 日付・ページ番号を入れること  ページ番号をふる理由の一つは、相互参照するためにあります。 以前勉強したことが、また出てきたときに「これはP.3参照」などと書いておくことができるのです。  また、日付を入れないと、いつ書いたのか分からなくなってしまいます。 数か月前のノートを見て、それがいつ書いたのか分からないとその記述がよくわからないことがあります。後で見てもすぐわかるように、きちんと細かく書いていればよいのですが、特にノートを作り始めたときなどは、「後で見直したときも、これくらい書いておけばわかるだろう」と思ってそこまで細かく記していないこともあるのですが、後で見るとさっぱりわからないことが結構あるのです。 そこで、日付があると、「その日になにがあったなか」から記憶を喚起することもできるのです。  日付の効果としては、他に整理した気持ちになるというのもあるかと思います。 なんにしても人間というのは並んでいないと整理された気分にならずにすっきりしないところがあります。 逆にいえば並んでさえいれば、整理された気分になってりすっきりします。 日付の分からないノートを並べておくと、なんとなく整理した気分にならず、中途半端な気がします。でも、それが日付の順番になっていると分かれば幾分すっきりとするのです。  最後に、日付を関連して、「タイトルをつけること」もおすすめします。 これによって、見直したときに中身が一目瞭然となります。 また、タイトルをつけるときに、要約の練習にもなるからです。 ■ 常に追記しよう これには2つの意味があります。 一つは、授業の中身を忘れないために、追記するものです。 ノートは授業中で先生が話したことなどをまずは記録します。 しかし、全部を記録できない場合もありますし、全部記録できたとしても、後で文字だけ見てもわからない場合があります。 なので、授業後すぐにもう一度読み直して、ちゃんと読んでわかる表現になっているかをチェックするのです。 その時に、よくわからない部分について追記をします。 また、授業後のチェックとして追記するほかにも、定期テスト前などに、もう一度見ることがあるかもしれません。 ある勉強をしていて、「そういえば前にノートにとったな・・・」と思ってもう一度見直す場合もあるかもしれません。 その時に、改めて読むと他のアイデアが浮かんでくることもあります。新たな疑問が生まれる場合もあります。 そういう時に、追記をするのです。 そうすることで、ノートの内容が重層的になり、関連性のシナプスが増えるので、記憶にも定着しやすくなります。 さらに、他の追記としては、図を加えてみたり、要約してみることも有効だと思います。 ■ 何度も見直そう 多くの人は、ノートは授業中に取って終わり、となっていないでしょうか? せいぜい、定期テスト前に見直すくらいでしょう。 でも、せっかく授業中に頑張って取ったのですから、有効に使うことを考えてみませんか? 有効に使うとは、つまり何度も見直せるノートを作るということです。 ノートを何度も見直せるようにすれば、テスト前に単語帳を作ったりせずに済むわけで、時間の節約にもなります。 何度も見直すように自分に仕向ける工夫としては、「テスト前にどのような勉強をするか」というところから逆算してノート作りをするのです。 例えば、英語で単語帳を毎回作っている人がいたら、ノート上で単語テストができるように工夫して書いたらどうでしょう? また、先生が授業中にポイントだと言ったところや、自分が理解するのに苦労したところは、蛍光ペンや赤ペンで線を引いて目立つようにしておくなどです。 それぞれに勉強スタイルがあると思うので、それぞれに合ったノート作りが必要でしょう。 このような工夫をしてノートを何度も見直すことによって、知識が定着するのを助けることになります。 何度も見直すための工夫を挙げてみたいと思います。 前回は、逆算で考えて、見直しやすいノートを作ることを書きました。 今回は、何度も手に取りやすい場所に置くという事を提案したいと思います。 手に取りやすいところにあると、ちょっと取ってぱらぱらと眺めることが起きやすくなります。 そうすると、記憶は繰り返しによって定着しやすくなるでしょう。 その場所は、机でなくてもかまわないと思います。 勉強以外でも自分の机によく座る人は机や、その側の本棚でもよいかもしれませんが、それほど机に座る習慣のない人は、自分がよく座ったりする場所の近くに置くといいでしょう。 手に取らなくても、目に付く場所にあるだけで、そのノートを見たときに何らかの記憶が蘇り、知識の定着を促進する効果も少しですが、あるようです。

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